創薬テクノロジー研究タイプ

A. 創薬テクノロジー研究

A1. 新規創薬技術 

A1-1 創薬応用を指向した糖および糖鎖研究 説明動画

創薬応用を指向した、生体内で特定の機能を発揮する糖、糖鎖、およびその誘導体を用いた研究を募集します。
研究例:特定組織集積や細胞内移行性といったDDS的機能付与、特異な物性付与、創薬応用が期待できる薬理作用付与、等の薬物の高機能化研究
オリジナリティ溢れるアイデア段階の研究も歓迎します。

(注意)
蛋白質のリコンビナント技術による糖鎖修飾は対象外とします。

A1-2 蛋白質/ペプチドライブラリーの機能スクリーニング技術 説明動画

遺伝子工学的手法(ディスプレイ技術)で作製されたペプチドや蛋白質ライブラリーからヒットクローンを探索する手法として、『結合』ではなく『機能・生物活性』を指標にヒットクローンを簡便にスクリーニングする新規技術を募集します。

A1-3 新たな合成手法を用いて、ユニークな化合物ライブラリーを構築する技術に関する研究  説明動画

までにはない低分子(天然物・ペプチドを除く)ライブラリーを構築できるユニークなライブラリー構築技術を募集します。
技術の例:電気化学反応、光化学反応、酵素反応、等、これまで多検体合成に用いられなかった有機合成反応を用いるライブラリー構築手法

A1-4 中分子の標的結合状態、または膜透過時における3次元配座の予測に関する研究     説明動画

Targeted Protein Degraderのような中分子(大環状化合物を除く)について、標的への結合状態における活性配座の予測手法、または膜透過時の配座予測手法に関する技術を募集します。

(注意)
Dockingなど標的タンパク質側の構造情報を利用するアプローチは対象外とします。

A1-5 大量合成を志向した新規オリゴペプチド合成法の開発 説明動画

Fmoc 固相合成法を代替し得るスケールアップに適したオリゴペプチド合成法の開発を目的として、経済性、効率性に優れた新規合成手法に関する研究テーマを募集します。
研究例:新規保護基、新規アミノ酸ビルディングブロック、新規縮合反応、オリゴペプチド合成における新規精製手法など

A2. Drug Delivery System (DDS)・ターゲティング技術 

A2-1 がん治療薬のデリバリー・ターゲティング技術 説明動画

薬物を経口・局所・全身投与後、腫瘍組織・腫瘍中の特定の免疫細胞・その他細胞選択的に送達もしくは作用発現させるための新規技術を募集します。
送達する薬物の例:幅広いモダリティを対象としますが、特に低分子、ペプチド、核酸、蛋白を対象。
技術開発の例︓ターゲティングリガンド技術やそれを付加したナノ粒子、アジュバントのリンパ節ターゲティング、細胞質内に効率的にリリースする技術など。外部エネルギーを利用する技術も対象です。
既存技術とは異なる特徴的な技術的コンセプト、in vivoでの体内動態・薬効検証を中心とする研究が望ましいです

<注意>
ADC技術は対象外とします。

A2-2 薬物の中枢へのデリバリー・ターゲティング技術 説明動画

薬物を経口・局所・全身投与後、効率的に中枢に送達もしくは作用発現させるための新規技術を募集します。
送達する薬物の例:幅広いモダリティを対象としますが、特に低分子、ペプチド、核酸、蛋白質を対象。
技術の例︓プロドラッグ化、コンジュゲート化合物、ターゲティングリガンド技術やそれを付加したナノ粒子など。外部エネルギーを利用する技術も対象です。血液脳関門を通過するとともに、通過後の標的細胞への送達を可能にする技術が望ましいです

<注意>
ADC技術や細胞間密着結合を開口するような技術は対象外とします。

A2-3 核酸医薬を臓器・組織選択的に運ぶデリバリー技術またはターゲティングするリガンドの提案 説明動画

アンチセンス核酸、siRNAなどの核酸医薬を特定の臓器・組織(例えば、肺、腎臓、膵臓、癌、免疫細胞など)において作用させることのできるデリバリー技術またはターゲティングリガンドを募集します。局所投与の場合でも特定の小器官や細胞へのデリバリーが可能であれば対象となります。

<注意>
肝臓実質細胞へのデリバリーは対象外とします。

A2-4 薬物送達用機能性ナノ粒子に関する技術 説明動画

リポソーム等の機能性ナノ粒子に関する以下の新規技術を募集します。

  • 低分子化合物や核酸等の内封物を中枢や特定の組織/細胞に選択的に送達するナノ粒子技術
  • 肝臓や脾臓への集積を回避する技術
  • リポソーム等ナノ粒子の作成を効率化する技術や既存の方法では封入が困難な化合物を効率よく封入する技術
  • リポソーム等ナノ粒子の特性評価等を効率化する技術

A2-5 核酸の細胞内へ取り込み促進物質/配列 説明動画

アンチセンス核酸、siRNAなどの核酸医薬の細胞内への取り込みを促進する新規物質を募集します。共有結合/非共有結合は問いません。

(注意)
従来型のカチオン性 Cell Penetrating peptide (CPP) は対象外とします。

A2-6 抗体、ADC等の抗体関連モダリティにおいて、標的分子以外への非特異的な結合または細胞への取り込みを回避、軽減する技術 説明動画

抗体関連モダリティにおいて、標的分子以外への非特異的な結合または細胞への取り込みを回避、軽減する技術を募集します。
技術の例:

  • 細胞への非特異的吸着、細胞内への非特異的な取り込み(マクロピノサイトーシス等)を回避、軽減するタグや化学修飾技術
  • フリーの血中抗体、ADCを積極的に腎臓等に集積させて、クリアランスを亢進させる手法

(注意)
PEG化による物性改善技術、FcγRs、FcRn、補体への結合活性を変化させるFc改変技術は対象外とします。

A2-7 薬物の膜透過性を促進する技術開発 説明動画

低・中・高分子化合物の膜透過性を促進するための新規技術を募集します。
技術開発
の例:ペプチドや高分子の経口吸収性促進、低中分子の経皮吸収改善、粘膜特異的な分布を示すような製剤化技術など。

<注意>
細胞間密着結合を開口するような技術は対象外

A2-8 局所投与製剤化技術 説明動画

低・中・高分子化合物の局所作用を企図した局所投与製剤化技術を募集します。
技術開発の例:ペプチドや核酸、高分子の経皮吸収促進技術(非侵襲的なもの)、および経肺投与技術(デバイス技術含む)。口腔内の粘膜への局所作用を企図した技術等も含みます。局所への分布に加え、標的細胞内への移行を促進する技術。標的細胞内への移行については製剤的工夫による技術が対象となります。

<注意>
分子改変技術(脂質、糖鎖修飾など)は対象外とします。

A3. 薬物動態予測に関する技術 

A3-1 遺伝子治療のPKPD及びヒト予測に関する研究 説明動画

AAVを用いた遺伝子治療の分野において、Modeling and Simulation 等の手法を用いたPKPD及びヒト用量予測の手法を募集します。

A3-2 ヒトにおける皮下投与時のバイオアベイラビリティ予測手法 説明動画

ヒトにおける皮下投与時のバイオアベイラビリティあるいは吸収速度(Ka)を予測する in vitro あるいは in silico 手法を募集します。特に、抗体およびタンパク製剤に適応可能な手法を優先します。

A4. 細胞治療に関する技術 

A4-1 CAR-T細胞の薬理機能強化分子/遺伝子の探索・検証 説明動画

下のいずれかの要件を満たす研究を募集します。

  • T細胞の機能を高める新規分子(遺伝子)の探索・検証研究
  •    研究例:疲弊耐性、免疫抑制環境の克服、細胞傷害活性増強など
  • 固形がん組織へのリンパ球浸潤を制御する新規分子(遺伝子)の探索・検証研究
  • ホスト免疫システムとの相互作用を反映したヒトT細胞の機能および薬効評価系に関する研究・技術

 

A4-2 移植/投与細胞の生存および機能を保持・亢進させる技術 説明動画

以下のいずれかの要件を満たす技術を募集します。

  • 他家細胞移植において、ホスト免疫系による拒絶反応を回避/抑制する細胞改変技術
  • 他家細胞移植において、ホスト免疫系からの隔離と移植細胞への栄養供給を両立した(バイオ)マテリアル/デバイス
  • 自家移植・他家移殖を問わず、移植/投与細胞の生着/生存性を向上させる細胞改変技術や(バイオ)マテリアル/デバイス

 

A5. 安全性に関する技術 

A5-1 ヒト免疫原性を予測するより高次な新規評価系 説明動画

ヒト免疫系を組織もしくは構造として模倣するシステムを用いた、以下の要件を満たす評価系を募集します。

  • 免疫ヒト化マウスあるいは生体機能チップのような新規技術を活用したもの

<注意>
CD8 positive T-cell depletion PBMC assay は対象外とします。

A5-2 Off-target 毒性標的探索 説明動画

種々のモダリティに対しての off-target 毒性標的探索研究を募集します。
具体的には、既存の in silico あるいは wet の手法を用い、off-target 毒性標的探索を効率的に進める「やり方」について経験を得るような研究や、将来的に in silico 予測の基盤になるような技術を募集します。

A6. 分析・評価技術 

A6-1 非細胞系による生物活性評価系の構築 説明動画

抗体医薬品の生物活性を非細胞系で評価可能な、タンパク質工学やイメージング技術等に係る研究テーマを募集します。複数の抗原との結合評価にも適用可能な技術であることが望ましいです。

A6-2 脂質粒子における脂質特異的検出法の獲得 説明動画

フローサイトメトリー等と組み合わせることで粒子表面に存在する脂質の特異的かつ高感度検出を可能とする技術に係る研究テーマを募集します。

A6-3 μTAS (Micro Total Analysis Systems) による再現性の高いタンパク質・脂質・核酸の高速分析手法の獲得  説明動画

 

μTASは少試料、短時間で分析を行う魅力的な方法ですが、装置や分離媒体資材のロット間差等の影響を受けて再現性に課題が起こり得ます。ルーティンの品質管理に耐える再現性を持つことが検証可能なμTAS分離分析技術に係る研究テーマを募集します。

A6-4 電気泳動法によるバイオ医薬品の高分離分析手法の獲得 説明動画

 

電気泳動法に依るバイオ医薬品(抗体・ADC)の分子変化体の定量を志向した高分離分析技術に係る研究テーマを募集します。

A7. デジタル医療に関する技術 

A7-1 がん治療に関連した周辺症状、副作用等を定量的に評価するためのデジタルバイオマーカー/指標に関する探索研究 説明動画

疼痛、倦怠感、うつ等のがん治療に関連した周辺症状や副作用を、複数のバイタルデータや臨床情報を組み合わせること等により可視化するデジタルバイオマーカー/指標に関する探索研究を募集します。当該研究で得られたデジタルバイオマーカー/指標によっては、診断支援AI開発等への応用も期待します。

A7-2 AIアルゴリズム、IoT などの先端技術を応用したデジタルセラピューティクスに関する研究(主に、がん、がん周辺症状) 説明動画

24時間シームレスに患者さんの病態・症状の管理ができる、AIアルゴリズム、IoT などの先端技術を応用したデジタルセラピューティクスに関する研究(主に、がん、がん周辺症状(副作用含む))を募集します。
IoT 等から得られるデータをAIで自動解析し、診療支援(オンライン診療での活用を含む)に寄与できるものへの展開も期待します。

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